しぶちんはしぶちん

mixi で日記を書いていたのですが、廃れてきて書いていてもせんないので、ブログにすることにしました。綴り方の練習くらいのつもりかな。

マウリッツハイス美術館展

マウリッツハイス美術館展@神戸市立博物館見てきました。あの、「真珠の耳飾りの少女」(私は青いターバンの少女という名前の方が好きです)が来てるやつです。「真珠の耳飾りの少女」はもちろん良かったのですが、他にもすごいのが目白押し。1500円はめちゃ安でした。

 

まず、真珠の耳飾りの少女。写真やテレビではさんざん見てるので、「ふーん」と思っていたら、カミさんが、「目と唇のしっとり感がすごくいい」と言って来たので、見直しました。確かに・・・。これって、フェルメールの白点の使い方じゃあーりませんか。いいとこ見てますねぇ。フェルメールはもう一枚初期の作品「ディアナとニンフたち」が来てました。こっちは、フェルメールらしさが出る前の作品で、まあ、そんなに感心はしませんでした。でも、フェルメール2枚だもんね。福岡伸一がブームを巻き起こしたからか、日本ではフェルメールの作品を中心とした展覧会が去年から目白押しで、私もこれで7枚見たことになるのかな。あと、九博にも行く予定。

 

フランス・ハルスも目玉の一つで、表に「笑う少年」のポスターが掲げられてました。それ以外に、極めて精緻に書き込んだ肖像画が2枚。フランドル絵画の伝統らしい絵で良かったです。「笑う少年」の方は粗いタッチ。それが、今は受けてるんだろうけど、そちらを代表作のように扱われているのを見たら、ハルスは憮然とするんじゃないかな。

 

その部屋に、ヴァン・ダイクのオランダ時代の肖像画が2枚、ルーベンスの肖像画が1枚、レンブラントの晩年の肖像画と自画像がそれぞれ1枚ありました。これって、凄くね?細かく描き込んだハルス。タッチを使ってうまく描いたルーベンス。その弟子であることを感じさせるヴァン・ダイク。そして、すべての成功と挫折の果てにたどり着いた締念をにじみだしているレンブラントの自画像。どれをとっても展覧会の看板になりうる作品です。私は特にレンブラントの自画像に引かれました。レンブラントは描いていて見た人が自分の締念を感じることを理解しながら、それでも、自分をさらけ出して描いていたのだと思い至った時、自分の奥深いところから感動がわき上がって来ました。絵を見て音楽を聴くような感動を感じることは稀なんですよ。

 

あと、目についたのがホントホルストの「ヴァイオリン弾き」カラヴァッジョが好きなので、その系統のホントホルストも好きです。最後の方にあったヤン・ステーンの「親に倣って子も歌う」が、いわゆるフェルメールの部屋にたくさん人が集まって大騒ぎをしている風情で、なんか面白かったです。

 

他にも、ルーベンスの宗教画、ヤン・ブリューゲル(父)の花いっぱいの絵、ルーベンスの「聖母被昇天」などなど、書いてるときりがないくらい。神戸まで足を運んででも行く値打ちのある展覧会でした。

 

めちゃお薦め。