しぶちんはしぶちん

mixi で日記を書いていたのですが、廃れてきて書いていてもせんないので、ブログにすることにしました。綴り方の練習くらいのつもりかな。

『The Rational Optimist: How Prosperity Evolves』読了

 『赤の女王』で有名なサイエンスライター Matthew W. Ridley の最新作(と言っても、2010年ですが)。翻訳は『繁栄―明日を切り拓くための人類10万年史』というタイトルで出ています。Kindle のお蔭で英語で読むようになりました。若い頃からこれがあれば。

 『人類の歴史上、現在が一番いい時代で、これからも良くなり続けるだろう』というのがテーマ。世の中にある「昔は良かった」論や「もうすぐ滅亡」論がいかにナンセンスかを片っ端から論破しているのはなかなか痛快。特に「もうすぐ滅亡」論は過去100年だけを取ってみてもたくさんあって、どれも、結局実現しなかったのを例示して、現在言われているものも問題ではないと論陣を張っているのは好きです。

 そう、我々は人類史上最高の時代に住んでいるのです。客観的な目をもてば、めちゃめちゃ明らか。それを貶めるのは、なんらかの意図があるのでしょう。考えてみれば、その手の議論て宗教に似てます。「悔い改めよ、神の国は近い」と「悔い改めよ、温暖化は近い」って、同じ構造。宗祖のなれば美味しいことがたくさんありそうだもんね。

 我々は、そんなものにだまされずに「Don't warry, be happy」で参りましょう。その方が人生楽しいし。